最近、股関節の不調が気になるようになり、自分で何か改善できる方法はないかと探していたところ、目に留まったのが中野ジェームズ修一さんの著書『すごい股関節 柔らかさ・なめらかさ・動かしやすさをつくる』。
タイトルからして印象的で、しかも多くのトップアスリートの指導を手がける著者が、実際に現場で行っているメソッドを余すことなく紹介しているとのこと。
読んでみると、思った以上に“自分で股関節をチェックし、整えられる”という点が魅力で、今後の予防や改善に役立ちそうだと感じました。
そこで今回は、本書の特徴やおすすめポイントをまとめてご紹介します。
目次
1. 「すごい股関節」とはどんな本?

著者のバックグラウンド
著者の中野ジェームズ修一さんは、日本を代表するフィジカルトレーナーの一人。
オリンピック選手やメダリスト、さらには青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導を担当しており、専門家やアスリートから信頼を得ています。
そのため、本書ではトップアスリート向けの理論だけでなく、一般の人のロコモ対策や生活習慣病対策にも適用できるメソッドが紹介されているのが特長です。
書籍の概要
- タイトル:『すごい股関節 柔らかさ・なめらかさ・動かしやすさをつくる』
- 著者:中野ジェームズ修一
- 主な内容:
- 股関節のしくみと、なぜ傷むのか
- どういう動きが股関節のバランスを整えるのか
- 可動域をチェックし、最適なトレーニングをする方法
- 実際にトレーナーが行っている運動を、著者本人の動画でわかりやすく解説
本書には腰痛や関節痛の解消だけでなく、柔軟性や身体のキレをアップさせたい人向けのプログラムもあり、幅広い読者層に対応している印象です。
2. なぜ「股関節」がそんなに重要なの?
股関節が人の動きの要
本書によれば、上半身と下半身をつなぐ役割を担う股関節が動きにくくなると、体をうまく曲げ伸ばしできず、痛みや違和感が生じやすくなるとのこと。特に中年以降は、「人は股関節から老いていく」というフレーズの通り、ここが固くなると姿勢や歩行が大きく変わってしまいます。
腰痛や肩こりにも影響
腰痛や肩こりなど、一見股関節と直接関係なさそうな不調も、実は股関節まわりの筋肉が硬くなることで骨盤の位置が乱れ、結果として腰椎や肩まわりへの負担が増しているケースが多いとのこと。本書を読んで、股関節が全身のバランスにどれだけ関わっているかを改めて実感しました。
3. どんな人におすすめ?

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私自身のケース:股関節に不安がある
私の場合、股関節が悪いと感じることが増えてきて、「将来、もっと痛くなるのでは」と不安を抱えていました。本書を読むと、いくつかの簡単な可動域チェックや筋力チェックがあり、それをもとに自分の弱点(どの筋肉が弱いか、動きが悪いか)をある程度把握できます。たとえば、「この動きができない=ここが硬い」という指標が明確だったため、非常に実用的でした。
予防を考える人
「今は別に痛みはないけれど、将来のために対策しておきたい」という方にも本書はおすすめ。基本的に紹介されている動きやトレーニングは無理がなく、自宅でできるものが多いので、予防の段階から取り組めば、老後のトラブルを減らせそうです。
アスリートやスポーツ好き
トップアスリートの指導実績がある著者だけあって、走る競技や体操、ゴルフなど、幅広いスポーツでのパフォーマンスアップにも応用できる要素が散りばめられています。柔軟性や体幹が求められる競技なら、股関節の使い方がタイムやフォームに直結するかもしれません。
4. 本書の構成と注目ポイント
第1~2章:股関節の構造と痛みの原因
「そもそも股関節はなぜ動きにくくなるのか」「どうして腰痛や違和感が起きるのか」といった基礎的なところをイラストや図表で解説。専門用語も多少ありますが、文章自体はわかりやすいので、解剖学が苦手な人でも入りやすいと思います。
第3~5章:チェック・可動域の広げ方・鍛え方
私が特に役に立ちそうだと感じたのは、これらのパート。
- 自分で簡単にできる可動域チェック:動作テストを通じて「どこが弱いのか」「どの筋肉が硬いのか」を把握する。
- 可動域を広げる運動:動画つきで解説されており、本を読みながらスマホで動画を見ると理解しやすい。
- 股関節を鍛える運動:ポイントを押さえたトレーニングで、無理なく筋力アップを目指す。
第6章:もっと動ける体を作る応用編
さらにパフォーマンスアップや自己ベスト更新を狙う方向けに、より高度なエクササイズなどが紹介されています。日常生活だけでなく、スポーツシーンに活かしたい方にも読み応えがある内容です。
5. 著者が強調するポイント
スマホ・パソコンなどの現代生活への警鐘
現代人は長時間同じ姿勢で座りがち。そのせいで股関節周りが硬くなり、腰痛や肩こりを招いている可能性が高いと著者は指摘しています。こうした問題に対して、自宅でできる簡単なストレッチや体操を習慣づけるだけでも状況を改善できるとアドバイス。
トップアスリートと一般人に共通する基礎
たとえオリンピック選手であっても、股関節が硬い状態で競技を続ければケガや故障のリスクが上がる。一般人も同じく、股関節まわりの筋肉を使わずに放置するとロコモティブシンドロームに繋がる。つまり、誰にとっても“股関節は要”だというのが著者の一貫したメッセージです。
6. 読んでみた私の感想と活かし方
- 実用度が高い
具体的なチェック法や運動法が詳しく載っているので、「本を読んでも何をすればいいのかわからない」ということになりにくいです。 - 動画解説がありがたい
文章だけではわかりにくいエクササイズでも、著者本人のデモを見ながらだと取り組みやすいと感じました。 - 予防にも役立つ
まだ痛みがない人も、将来のために股関節をケアしておけば“人は股関節から老いていく”を防げるはず。 - 腰痛持ちの方に特におすすめ
腰痛の約85%は原因不明とされますが、その多くが筋肉の血行不良や股関節まわりの硬さに起因している可能性があるとのこと。この本でのアドバイスを実践すれば、腰痛改善に効果を感じる人もいるのではないでしょうか。
まとめ:今持っている悩みの改善と、将来の予防にぴったりの一冊
『すごい股関節 柔らかさ・なめらかさ・動かしやすさをつくる』は、腰痛や股関節のトラブルで悩んでいる方はもちろん、今は問題がなくても将来のロコモや怪我を防ぎたい方にこそ読んでほしい内容が詰まっています。自分の体の可動域や筋肉の弱点をチェックするコーナーはとてもわかりやすく、「ここが足りないから、このエクササイズをやろう」と納得感をもって取り組めるのが最大の魅力。
- 股関節が悪いと感じる人:改善策を具体的に見つけられる
- 今は問題ない人:予防やパフォーマンス向上に役立つ
- 腰痛や下半身の違和感がある人:股関節と深い関係にある大殿筋や梨状筋のセルフケア方法も学べる
私自身、「こんな動きもできないなんて…」と驚きつつ、同時に「ここから直せばいいのか」と前向きな気持ちになれました。股関節は意外と放置されがちな部位ですが、老いに備えるうえでも非常に重要なポイント。本書を手にとって、まずは簡単な可動域チェックから試してみてはいかがでしょうか。きっと体が変わる一歩を踏み出せると思います。

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