実際に食べてみた感想

蔦屋の「カスドース」を夫と一緒に食べてみました。
正直、ものすごく甘いのではと身構えていましたが、意外にもさっぱりとした甘さ。もちろん甘いお菓子ではありますが、後味にくどさが残らず上品です。
一口食べると、卵黄の風味とカステラのしっとり感が合わさり、どこか「卵焼きでカステラを包んだ」ような不思議な食感。外側は砂糖でシャリっとしていて、中はふんわり。まるで和風フレンチトーストのようにも感じられました。
リピートするほど強く惹かれる味ではないものの、「昔の人もこれを食べていたのか」と歴史を想像しながら味わうのは楽しい体験でした。
カスドースとは

「カスドース」は、室町時代から続く九州最古の菓子舗・蔦屋(創業1502年)が400年以上にわたり作り続けている伝統菓子です。
カステラを卵黄にくぐらせ、糖蜜で揚げた後に砂糖をまぶすという独特の製法で作られます。糖蜜を沸騰させてから浸すことで卵黄に火を通し、保存性を高めるという先人の知恵も詰まっています。
この菓子は、ポルトガルの宣教師が伝えたとされる南蛮菓子で、当時は卵や砂糖が貴重だったため、殿様だけが食べられる「幻の菓子」と呼ばれていました。明治以降には皇室にも献上されるなど、由緒ある銘菓として知られています。
歴史と文化的背景

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ポルトガルの貿易船が平戸に入港した1550年頃から、平戸は日本唯一の海外貿易港として栄え、西洋文化が流入しました。その中で伝えられたとされる「カスドース」は、カステラよりも早く日本に伝わったという説もあります。
天保12年(1841年)には、平戸藩主・松浦家が編纂した「百菓之図」にも蔦屋のカスドースが描かれており、当時から銘菓として親しまれていたことがわかります。
現代に受け継がれる味

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現在も蔦屋では、長崎県産の新鮮な卵黄や甘さ控えめのカステラを用い、すべて手作業で2日間かけて仕上げています。無添加・国産原料にこだわり、400年以上受け継がれてきた製法を守り続けているのです。
ふくよかな甘さと独特の食感は、現代の洋菓子にはない素朴さと力強さを持ち、平戸の歴史と南蛮文化を体感できるお菓子だと感じました。
まとめ
蔦屋の「カスドース」は、甘さ控えめながらしっかり存在感のある伝統菓子。
日常のおやつとしてリピートするよりも、400年以上の歴史を味わう「体験」として楽しむのが一番の魅力です。
一度は試してみる価値があり、歴史とともに味わうことで、その特別さがより際立つ銘菓でした。

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